my dear eleven cats

marblecat.exblog.jp
ブログトップ

りんごの夢・願い『ねこの船』

猫のフロラとレイモンは
ドイツの占領下で結婚しました。

教会の鐘の音が聞こえる運河沿いの5階建ての屋上に住んでいました。


1階に暮らす少女クリスチナが、猫を可愛がっていました。



フロラが、可愛い子猫を3匹生みました。
けれど、2匹は栄養失調で死んでしまいました。



ある日の夜、突然、クリスチナの家のドアが荒々しく叩かれました。
軍服を着たナチスでした。

クリスチナは、屋上に上がり、猫に言いました。
「レイモン、フロラ、べべ。
明日、わたしたちは家を出ていかなければならないの。
家には少し食べ物が残っているから、私のお家で暮らしなさい」


べべはやせていましたが、少しずつ大きくなりました。
パパのレイモンは栄養失調でぐったりしています。
フロラが子猫べべにお乳をあげなかればならないので、
レイモンはほとんど食べていませんでした。


そして、
お水しか飲んでいなかったレイモンはついに、
目を閉じました。永遠に。



月日は流れ、戦争も終わり、
ある日、少女クリスチナのままが帰ってきました。


ほとんどの人が生きては帰れなかった収容所からです。


ママは、クリスチナが可愛がっていたフロラたちが生きていることを、
喜びました。



街では、飼い主を失った猫たちが、寒さと飢えでたくさん死んでいました。

ママは病気の猫たちを連れてかえり、介抱しました。
いつの間にか、部屋は猫でいっぱいになりました。


いつしか、猫好きの人たちが、食べ物を持ってきてくれるようになり、
人の輪が少しずつ広がっていきました。

その中に船を持っている人がいました。




1969年4月
アムステルダムのシンゲル運河40番地に
『ねこの船』が設立されました。



今は、ボランティアの人々が交代で、猫たちの世話をしています。
猫たちの食事代、不妊手術代はすべて愛の献金でまかなわれています。


ねこの船は午後1時から3時まで一般公開されます。

互いに通じあえば、規定金額で譲り受けられます。
もらわれた家庭には、視察員が定期的に訪れ、
追跡調査もしています。



こんな『ねこの船』を、
いつか必ず、創りたいと思います。


そう、『いぬの船」も。



きっと、必ず。。。
[PR]
by eleven-cats | 2009-09-25 19:07 | introduction